今夢の戯言

今夢(いまむ)の日々の戯言です

過保護の末路はピーターパン


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子供でいたい~

ずっとトイザらスキッズ

大好きなオモチャに囲まれて~

大人になんてなりたくなーい

僕らはトイザらスキッズ♪

 

この有名なCMソングは、引きこもりやニートが増えた昨今、助長するからという理由で使用されなくなったらしい。

 

【過保護のカホコ 第一話】を見終えて、このCMソングを思い出した。親の勝手なエゴ。過保護の末路は、きっとピーターパン症候群を増やす事になる。子供でいる事は、とても楽で楽しいのだ。危ない事は、みんな周りがやってくれる。でも、それこそが本当は、とても危ない事なのだ。

 

過保護にされたカホコは、ずっと大人になれない。自分の身を、自分で守る事が出来ないのだ。周りがバリアになってくれていて、危ない事を回避する力がないのだ。カホコには自分の意思はあまりなく、今の自分でも問題ないと満足してしまっている。その生活が永遠に続くと信じて生きている。まるで、おとぎ話のよう。まさにピーターパンである。

 

しかし現実は【皆ずっと楽しく暮らしましたとさ。めでたし めでたし…】とはいかないのだ。人生は続く。変化のない暮らしなど有り得ないのだ。

 

ある時、珍しくいつまでも、家に帰って来ないカホコを心配して、カホコの母は夫にこう言った。

『私は過保護になんかしてないけど?私はあの子に挫折を味あわせたくはないの。何が起きるか分からない世の中だから、どんな危険からも守りたいの!分かるよね?』

うん、分からなくはない。でも、間違っている。

挙げ句の果てには、こうも言った。

『全部私がいけないんでしょ?結局あなたは、私の気持ちなんか分からないのよ。あんな辛い不妊治療して、難産で散々痛い思いしてカホコを産んだのは私なのよ?それなのに、何であの子を不幸にしてるみたいな言い方されなきゃいけないわけ?』

うん、そうだね。大変だったね。娘を大事にしたいのは分かるし、我が子が可愛くて心配なのも分かる。でも、やっぱり間違っている。

 

でもそんなカホコに、少しの変化が起きた。大学で、一人ずっと就職の内定が決まらずにいて『みんな何の為に働いているの?』と言っていたカホコだったが、一人の男性との出会いで、労働の難しさと楽しさ、そして大変さと労働の後のご飯が美味しいという事を学ぶ機会に恵まれたのだ。それを知った時のカホコは、とても嬉しそうだった。当たり前だけど、過保護のカホコにもちゃんと自我の意識はあるのだ。個人としての楽しみも自立したい気持ちも、当たり前の欲求としてあるのだ。

 

両親に温室で、純粋培養されてきた一人の娘が、今、赤の他人によって外の世界を知り、とても野性的に育とうとしているのだ。井の中の蛙が大海を知ろうとしているのだ。

 

過保護のカホコが、どのように急成長していくのか、今後が楽しみである。